評伝・回顧録

オーラルヒストリーを読む

だんだんオーラルヒストリーを読むことができるようになってきて不思議な気持ちになっている。新年は、とても本を読めるような状態になかったのに2か月で心境が変わっているのが自分でも面白い。 今読んでいる宮澤弘の回顧録が地方自治の黎明期を淡々と語っ…

オーラルヒストリーを久しぶりに

お世話になっている方にお借りした山崎正和のオーラルヒストリーを少しずつ読みすすめている。戦時中の日本の様子、満州での経験、人の死が身近にあった少年時代を過ごした彼が、ここからどのように戦後を歩むのか、予備知識があまりないので非常に興味深い…

私の履歴書 森喜朗回顧録を読んで

私の履歴書 森喜朗回顧録著者 : 森喜朗日本経済新聞出版社発売日 : 2013-06-04ブクログでレビューを見る»昨晩、なかなか寝付けなかったので気晴らしに読んだ。一読して変わらずサービス精神が旺盛な方だなと感じた。インタビュアーや読者が面白がるエピソー…

気になる本

気になる本ばかりが、溜まっていきまったく積ん読が解消されません(苦笑) 近頃流行りいのライフログがわりに、これまでの人生で読んできた本を記憶に残っている限りリスト化しようと想い、ブクログを使い始めたのですが(漫画も含めれば数万ぐらいに読んで…

「C.O.E. オーラル・政策研究プロジェクト」の報告書の一部公開について

「C.O.E. オーラル・政策研究プロジェクト」の報告書について、いつの間にPdf化されダウンロードできるようになったのでしょうか。以前は、国会図書館で閲覧するしか実質的に読む方法がなく、読みたいなと思いながら半ば諦めていたのですが(所蔵図書のデジ…

赦し―長崎市長本島等伝

本島氏について長年私は、被爆地、長崎の政治家であり天皇の戦争責任にふれたことからてっきりかっての革新サイド、おそらくは社会党の政治家だと思い込んでいた。本書を読んでそれが先入観からの大きな誤解であったことを知った。まさか、自民党の県連幹事…

そろそろ全部話しましょう―オーラルヒストリー

特に盛り上がるところがある回顧ではないのだが、半日かけて一気に読んでしまった。55年体制下のごく平均的な保守政治家(3役も経験されているので平均より少し上と書かないと失礼かもしないが)の姿が素直に語られている。派閥政治のどろどろとした所には、…

終の棲家 さきがけ

日本の政治史に彗星のように現われて、軌跡を残しながら消えていった「さきがけ」という政党とともに生きた政治家井出正一の回想録。わかりやすさが求められるテレビ時代には、地味でも誠実かつ堅実に仕事をこなすだけでは政治家は評価されず力を持つことは…

昭和を生きる―一エコノミストの回想

戦後も60年代に入るまでは、戦前的なエリート空間が残っていたのだなと50年代ぐらいまでに大学生活をおくった方の回顧録を読むたびに感じる。大学教授という職業に就く人の数が現在とはまったく数が違うから無理もないのだが、本書に登場する人々が揃いも揃…

重松清の連載が面白い「星をつくった男 阿久悠と、その時代」

週刊現代で小説家重松清が連載している「星をつくった男 阿久悠と、その時代」というノンフィクションが面白い。重松清はとても上手い作家だとよく聞くのだけど週刊誌でコラムを読む程度で恥ずかしながら小説は未だに読んだことがない。そんなわけで特にファ…

逆臣 青木幹雄

90年代半ばから2000年代半ばまでの10年余りに渡って政界に大きな影響を与えながら、ほとんど研究らしい研究がなされていない政治家「青木幹雄」を取り上げた現在のところ唯一のノンフィクション。 残念なことに傑出した取材力を持つ筆者の手をもってしてもほ…

昭和期地方政治家研究―静岡県政史断章

静岡県を地盤に活躍した6人の政治家たちの列伝。彼らの歩みを丹念に辿り論じることで、昭和期の静岡県政の通史を描く。静岡県に限った話ではないが政治的なつながりが、長い年月の積み重ねの中にあるのものであり、それが政治を動かす一つの原動力となってい…

オーラル・ヒストリー入門 (岩波テキストブックス)

オーラルヒストリーの基本的考え方、技法について体系的にまとめたおそらくはじめてのテキストブック。オーラルヒストリーの基本的な概念から聞き取りの具体的な手法まで余すところ無くまとめられている。オーラルヒストリーというとある種の功を成し遂げた…

保守政権の担い手

日本経済新聞の名物連載、私の履歴書に掲載された戦後日本の政治を担った自民党政治家6名の回顧録をそれぞれ取り上げている。6者6様の書き方で性格の違いが如実に出ていて大変面白い。彼ら一人ひとりをどう評価するかは、読む人それぞれに大きく違うだろうが…

証言 本音の政治 [戦後政治の舞台裏]

労働大臣、防衛庁長官を務めた栗原祐幸氏が、自らの政治家としての歩みや実績をまとめた回顧録的な著書。栗原氏は、自らの来歴を記録することに熱心なようで他にも数冊、著作を著している。単に自慢話に終わらず、その時々の政治的決断の理由や背景にまで踏…

田中清玄自伝

やはり怪しい。何者かよくわからない。いわゆるフィクサーの自伝。何百人という人名が結構脈絡もなく出てくるので一定以上現代史の知識がない人が読むと面食らうかもしれない。ここまで大物(?)ではないけどほんの少し昔までは、こういう怪人物が大勢社会…

政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年

1967年の総選挙における大分二区(中選挙区当時)の自民党衆議院議員候補の佐藤文生陣営を題材にして、立候補から当選までの選挙運動、後援会活動を分析した著書『代議士の誕生』で著名な筆者が、日本の政治との関わった45年間を回想した一冊。歴代の首相と…

読みたかった本

井出正一(元衆議院議員、新党さきがけ元代表)の回顧録、『終の棲家さきがけ』三省堂をつい先日、購入した。前々から読みたかった回顧録でなかなか手にいれることができなかったもので、まだ、中身にはパラパラとしか目を通していないけど、これは間違いな…

時代の証言者〈7〉国づくり―下河辺淳/鈴木俊一 2009年04月14日 19:03

読売新聞朝刊解説面に連載されていた時代の証言者という企画を本にまとめて出版したもの。 実は、本当は、『戦後国土計画への証言』下河辺 淳 (著) ¥2,730、下河辺淳『「阪神・淡路震災復興委員会」委員長 下河辺淳「同時進行」オーラル・ヒストリー』上・…

城下の人―石光真清の手記 1 2007年10月21日 23:44

ずいぶん前に一度読んだ本で、なぜかふと懐かしくなり書棚から引き出してあらためて読んだ。 慶応四年、明治維新の年に、まだ、武家社会が色濃く残る肥後で生まれた石光真清が軍人となりシベリアや満州で諜報活動に携わる。後に志し破れ隠遁する彼の半生を全…

誠心誠意、嘘をつく 自民党を生んだ男・三木武吉 2007年10月10日 00:06

近年は、語られることも少なくなったが、戦後の保守政治を語る上では欠かすことのできない政治家の一人である三木武吉の評伝。 政治史に残る政治家が伝説の彼方へと葬送されていく過程を物語にした。そんな感覚を覚えた。こうして人間は歴史になっていくのだ…

血族が語る昭和巨人伝 2006年05月24日 00:42

昭和の偉人の血族が、偉人にまつわるさまざまな思い出を語る。政官財の要人から、文化、芸能の著名人まで取り上げられた偉人は、60人。 大衆は何も社会のことなど考えていないと嘯く息子に、西尾末広が「大衆はそんなに愚かではないよ」言った話は、まったく…

丸山真男 2006年01月25日 00:26

著者は、江戸や明治の官僚制の研究で実績のある行政学者。直接丸山真男の指導を受けた期間は短かいが、節目節目で学恩があったとのこと。 私の世代では、丸山真男といっても高校の国語の教科書に小論が掲載されていた程度で、ほとんどの忘れ去られた存在だっ…

大久保利通 2006年02月16日 23:08

報知新聞に連載された大久保についての聞き書きをまとめたもの。兄弟、子弟、同僚、後輩、多岐に渡る人々に取材し、その証言によって大久保の維新から明治政府、渡欧期、晩年に至るまでを回想する。 近年でも著名な政治家について追悼録が編まれることは時折…