正副議長経験者に対するオーラル・ヒストリー

衆議院事務局の事務局がおこなった『正副議長経験者に対するオーラル・ヒストリー事業』の成果が衆議院のホームページで公開されました。正副議長経験者にインタビューを実施しまとめたもので、現在、河野洋平衆議院議長のオーラル・ヒストリーを読むことができます。
実施概要を読む限りでは研究者の協力を得て作成したわけではなく、事務局が中心になって数年間かけてインタビューを実施しまとめたとのこと。私が知らないだけかもしれませんが、一般に公開されるものとしては珍しい作成過程のように思います。
始めの20ページほどに目を通しましたが、まず、先祖や家族のこと、一族の政治家のこと、地元のことなどを聞き、子どもの頃から青年期に至る過程を話してもらうオーソドックスなオーラル・ヒストリーとの印象を持ちました。
 特に政治家の場合、ルーツが後の政治的な立ち位置や思想、政治行動に少なからず影響を与えていることがあり、こうした私的な部分を丁寧に聞いておくことが大事だと思います。
NHKの報道によると今後は、横路孝弘衆議院議長のオーラル・ヒストリーも公開されるようですが、他にはどの正副議長経験者にインタビューしているのかが気になるところです。
個人的には、綿貫民輔大島理森中野寛成赤松広隆といった方々のオーラル・ヒストリーが読んでみたいです。