2009-04-06から1日間の記事一覧

EDEN 1―It’s an Endless World (1) 2006年01月31日 21:15

10代から20代のはじめにかけては、アフタヌーンを毎月買っていました。その頃は、分厚い漫画雑誌の代表として1000ページ(?)に挑戦とかよく分からんことをやっていたのを覚えています。EDENの第1話は、確か一挙に100ページ以上掲載されていたんじゃな…

シマロン・ローズ 2006年01月31日 20:41

アメリカ南部の田舎町を舞台に少女のレイプ事件を追う弁護士の姿を描く。MWA賞を2度受賞した巨匠の作品ということで期待して読んだのですが、私には合いませんでした。一つ、一つのエピソードは面白いのですが、視点が絞りきれていないバラバラした印象を…

無頼の掟 2006年01月29日 00:11

禁酒法時代のアメリカ。銀行強盗、マグナム、ジャンクな食い物、酒。そういったフレーズにピンと来る人にはお奨めです。書棚の間を2時間ほど行ったり来たりして悩んだ末に装丁買いしましたが当たりでした。 冒頭の銀行強盗のシーンから、回想を経てクライマ…

初恋〜浅き夢みし 2006年01月28日 23:21

私を良くご存知の方は、どういう顔して聞いてんだよと必ず突っ込むでしょう。いい年してなに考えてんだと。ええ、似合っていないのはわかっています。 「好きだよと言えず初恋は 振り子細工の心」 「風に舞った花びらが 水面を乱すように 愛という字を書いて…

ONE OUTS 15 (15) 2006年01月28日 22:52

これぞ謀略。心理戦に次ぐ心理戦。ひりひりした感じが好きな方、人のはめ方を学びたい方にはお勧めです。ハートフルなドラマが好きな方にはお勧めできません。舞台は野球界ですが、野球漫画ではないです。心理戦ということでは、「カイジ」には負けますが、…

嘆きの橋 2006年01月25日 00:43

架空の東欧国家を舞台にした刑事物語。珍しく装丁が気に入って衝動買いしました。 舞台が冷戦期の東欧のため、捜査にはあらかじめさまざま制約があり、それが作品になんともいえない重みを与えています。ただ、徴兵忌避者として同僚刑事たちから阻害を受けて…

丸山真男 2006年01月25日 00:26

著者は、江戸や明治の官僚制の研究で実績のある行政学者。直接丸山真男の指導を受けた期間は短かいが、節目節目で学恩があったとのこと。 私の世代では、丸山真男といっても高校の国語の教科書に小論が掲載されていた程度で、ほとんどの忘れ去られた存在だっ…

椿山課長の七日間 2006年01月23日 21:56

それほど好きな作家というわけではないのに時々、文庫が発売されると手にとってしまいます。彼の小説の中では、傑作とよべるものはないと思いますが、浅田次郎らしくスラップスティックでありながらホロリとさせる作品です。 講談調、劇画的、ストレートにい…

沈夫人の料理人 1 (1) 2006年01月23日 21:28

美味しい料理にしか興味がない沈夫人の過酷な要求に料理人李三が純愛(勘違い、思い込みともいう)を原動力に死力を尽くして料理の腕を揮い応える。いじくりまわされる男を見て暗い喜びをおぼえるタイプの女性にお奨め。料理マンガというより、コメディとし…

昭和史の決定的瞬間 2006年01月22日 00:46

現在、歴史を語るときに多くの人は、2つの潮流の影響を受けているのではないか。一つは、新しい歴史教科書を創る会のように過剰な戦前の日本国への思い入れをもって歴史を語る立場。もう一つは、国家を感じさせる価値に対して徹底して懐疑の精神を持って歴史…

批評の事情 2006年01月22日 00:03

宮台真司について都会モンの優越感に腹が立つ。福田和也について、典型的なブルジョワージーの匂いがして、田舎物でプロレタリアートの自分は階級的についていけないと書く。 単なる批評家ガイドとして読むのも良いし、筆者が考える批評のスタイルについて学…

シングルモルトを愉しむ 2006年01月19日 22:03

シングルモルトをこれから飲みはじめたい。シングルモルトって時々飲んでる人を見かけるけど、どういうお酒?という人にお勧めの本です。 お酒、紹介本の常でカラー写真が一部使われているのですが、その中のアイラ島の茶色い水の写真を見て生唾が出て来たり…

戦時議会 2006年01月16日 21:50

先の大戦中、議会はどんな役割を果たしたか。一般には、戦時中は議会はなかったのではという誤解すらある。そんな戦時下の議会の実態が研究されている。 大学卒業後ずいぶんたってからこういう本が出ていることを知ったときは、ちょっと悔しかった(こういう…

影の王国 2006年01月16日 21:37

仕事に使っているバックの底に押し込んであった本。年明けに、読む本がなかっため引っ張り出してきて読みました。長いこと入れっぱなしだったので本が曲がってしまったのが残念。 第2次大戦前の東欧を舞台にしたスパイ小説。と書くとなんとなく安っぽいのだ…

はじまり、はじまり

これまでMixiのレビュー機能を使って書いていた読書感想文(?)をBlogにて書いてみる決意をいきなり固めました。さて、いつまでつづきますか。とりあえずいままで書いてきたものをすべてBlogに移行させながらBlogの使い方に慣れることにします。そうすると…

虎の眼 2006年02月23日 00:07

古典的な冒険小説の書き手として欧米では、キャリアのある著名な作家らしいが、日本ではそれほど作品は紹介されていない。作風は、総じて男くさい。でも、こういう話は、好きなんですよねなんだかんだいっても。たまには、マッチョな話が読みたくなるとこの…

大久保利通 2006年02月16日 23:08

報知新聞に連載された大久保についての聞き書きをまとめたもの。兄弟、子弟、同僚、後輩、多岐に渡る人々に取材し、その証言によって大久保の維新から明治政府、渡欧期、晩年に至るまでを回想する。 近年でも著名な政治家について追悼録が編まれることは時折…

サムライ・レンズマン 2006年02月16日 20:58

レンズマンの原典は、小学生の頃に読んだ記憶があるのですが、もうほとんど忘れていたので細かい設定や世界観にはあまり拘らずに読みました。その部分の書き込みもなかなか凄いんですけどね。 スペースオペラ、不屈の闘志、勇気、憎しみに値する敵、そんな単…

GALAC(ギャラク) 2006年02月16日 20:46

同居人が取材に協力したとのことで、ライターさんが、送ってくれました。メディア関係の雑誌を読んだことがあまりなかったので、記事の内容以上に雑誌の存在そのものを新鮮に感じて面白かったです。頂いた号の名古屋TV特集は、特に面白かったです。でも、…

金魚屋古書店 2 (2) 2006年02月16日 20:46

タイトルに惹かれて、思わず購入してしまいました。少女漫画風の画風に似合わず漫画に対する熱い愛が溢れた作品です。戦前の漫画からゴルゴまで登場する漫画は多岐にわたります。 作中に出てくるような何処まで読んでも終わりがないほどの書庫が欲しいです。…