オーラルヒストリーを読む

だんだんオーラルヒストリーを読むことができるようになってきて不思議な気持ちになっている。新年は、とても本を読めるような状態になかったのに2か月で心境が変わっているのが自分でも面白い。

今読んでいる宮澤弘回顧録地方自治の黎明期を淡々と語っていて面白いのだが、昨日指摘を受けてびっくりしたのは中古の価格が1万円を軽く超えていたこと。何があったのだろうか。SNSの政治クラスタや著名な研究者が話題に出すと一気に値段が上がる事があるが、そういうことなのだろうか。ちょっと理由がわからないが気になっている。私が購入した時は、中古で千円もしなかったと思う。

同じ自治省の官僚では、奥野誠亮回顧録も1万を超えていてびっくりした。昔読んだことはあるのだが、買ってはいないので安いうちに買っておけばよかったとも思う。ただ、ちょっと読みにくかった記憶があってまあいいかと思った本だったので買わなかった。安いうちに買っておくのだった。

宮澤弘氏は、コンパクトに話すタイプの人だったようで政治家にありがちなどんどん話が広がっていってまとめるのが大変という人ではなかったようで、本当はもっといろんなことを聞き出したかったが上手くいかなかったことを研究者が前書きで正直に書いているのが面白かった。

もう一つ最近面白いなと思うのは、意外な本がkindle版になっていること。古いものでも突然kindle版になることがある。そのあたりの権利関係はよくわからないのだが、ともかく、本を置いておく場所がもうないのでデジタルに切り替えるのはひとつの手だとは思っているのだが、中古の方が安いのでついついそちらを買ってしまう。

よくわからない理由で高騰した中古本の価格も再版されたり、kindle版が出ると値が落ち着く傾向があるのでそれに期待したい。

地方自治に生きる-宮澤弘回顧録-

地方自治に生きる-宮澤弘回顧録-