国際関係
「C.O.E. オーラル・政策研究プロジェクト」の報告書について、いつの間にPdf化されダウンロードできるようになったのでしょうか。以前は、国会図書館で閲覧するしか実質的に読む方法がなく、読みたいなと思いながら半ば諦めていたのですが(所蔵図書のデジ…
論座で連載されていた90年代の政策決定に大きな影響を与えた人物への連続インタビューをまとめた一冊。シリーズ自体は大変興味深く、意義のある内容だったが、本書についてはあまり関心を持てる内容ではなかった。高級官僚らしくそつなく答えているのだが、…
逮捕、投獄暦のある韓日の情報機関に関係した経験を持つ両氏が国家の情報戦略について対談した書。スパイのリクルート方法や防諜の手法などディティールの部分はなかなか面白いです。まあ、一般人にとっては、こんな世界もあるのかなあというぐらいで読む他…
インテリジェンスという言葉を流行らせるきっかけを作ったお二人の対談。さらさらっと読めて一つ一つのエピソードはなかなか面白いのだけれど、何か講談調というかスパイ小説じみていてどうもなあという部分もかなりあり。正直なところ国際関係にはあまり関…
やはり怪しい。何者かよくわからない。いわゆるフィクサーの自伝。何百人という人名が結構脈絡もなく出てくるので一定以上現代史の知識がない人が読むと面食らうかもしれない。ここまで大物(?)ではないけどほんの少し昔までは、こういう怪人物が大勢社会…
基礎的な日米外交史の知識があり、日常的にアメリカの対日政策について新聞等でフォローしている人にとっては当たり前のことをまとめただけで物足りないと感じるかもしれない。アメリカの対日外交の戦後の担い手について簡潔にまとめてあり、ざっと全体像を…
副題にあるとおり、まさしく日本の農政と国際交流についての「異聞」を近藤元次という農業交渉に命をかけて逝った一政治家についての回想を中心に描いた労作。ウルグアイラウンド交渉の内実に迫っており、その深いところまで理解を深めることができる一冊に…
抱腹絶倒。ただ、これが、現実にはない夢の国の話か、せめて世界の超大国と呼ばれる国の話ではなく、誰も知らない国の話であったならよかったのだが。アメリカって本当にすごい国だなあ・・・アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paper…
アメリカによる『年次改革要望書』を取り上げたある意味、大変面白く意義深い新書。ただ、この種の論は一つ間違うと、ある特定の事由が社会を動かしているとする陰謀論に陥ってしまう可能性があり、読み方に気をつけなければいけない書物といえる。拒否でき…
日本の出版会はアメリカと名のつく本がよほど好きなようだ。例えばAmazonの和書検索で「アメリカ」と検索すると22,906件との検索結果が出る。社会・政治のカテゴリーだけに限っても7118件、また「米国」と付く書籍が2,588件、この検索はおそらく本のタイトル…
誰しも若い日々はある。外務省のラスプーチンとまで言われた佐藤優にももちろんそんな時があった。友情、新しい知識や経験を得る喜び、そして苦い別れとあらかじめ用意されたかのようでもある挫折、再会ともいえないほど切ない友との一瞬の交錯。彼の考え方…