「C.O.E. オーラル・政策研究プロジェクト」の報告書の一部公開について

 「C.O.E. オーラル・政策研究プロジェクト」の報告書について、いつの間にPdf化されダウンロードできるようになったのでしょうか。以前は、国会図書館で閲覧するしか実質的に読む方法がなく、読みたいなと思いながら半ば諦めていたのですが(所蔵図書のデジタル化が近年国会図書館では進んでいますので、そこで公開されないかなと淡い期待を抱いていました)、先日、たまたま気づいてびっくりしました。はてなブックマークの履歴を見る限りでは2011年には公開が始まっていたようですが...

 このプロジェクトの報告書については、藤波孝生内閣官房長官のものだけは、以前、取り寄せて手元にあり、実は先日読み終えたところです(感想をしっかり書きたいと考えています。ただ、あまりに重い内容だったため、自分の中で消化しきれていません)。読了後に、なんとなく久しぶりにOral History Project / GRIPSのウェブサイトをみてよかったです。

 ただ、残念なのは76件のオーラルヒストリーのうちデータ化されているのは、28件ということ。何かデータ化できない事情があるのでしょうか? 特段の事情がないのであればできればデータ化していただきたいなあと勝手ながら願っています。

 もう一つ、KINS|近代日本史料研究会の一連のオーラルヒストリーもぜひ、ウェブで公開していただきたい資料です。Pdf化されている科研費の報告書や研究会の報告書は拝見したのですが、残念ながらオーラルヒストリーはデータ化されていません。資料の郵送での配布は実施されているのですが、私が気がついたときには、めぼしい資料は、残部無しになっており、独り涙にくれました。

 この他にも、某先生は、以前、オーラルヒストリーをおこない成果物になっているはずだという心当たりはいくつもあり、ぜひ、過去の学術論文の全面的なデータ公開を推進していただけたらと願ってやみません。

 オーラルヒストリーに限らず、学問の成果を公開することについての全体的な状況はよくなってきているという印象を持っています。紀要や学会発表、論文集の大学、各学会のウェブサイト等での公開は進んでおり、研究者がブログ等を通じて個人ベースで公開をおこなうことも増えました。CiNii Articles 国立情報学研究所Google ScholarJ-STAGEなどを使えば、総合的な検索も可能になってきています。また、メールなどで直接お願いすると快くデータを送ってくださる学者さんもいらっしゃいます。

 実は、何年も前から収集してきた論文等のデータが私の手元には、10GBを優に越える量がすでにあります。おそらく数年かけても読みきれない量ですから、他の資料に浮気などせず先にそちらを読めよと怒られそうですね(苦笑)

 それとせっかく集めたデータが消失しないようにクラウド化もすすめておかないといけないですね。一部は、処理してあるのですが、未整理のものも多く遅々として進んでいません。お前ほんとに読む気あるのかよとこちらも、指摘をうけてしまいそうですね。でも、読む気はあるんですよ一応は...

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