ハードボイルド

ダブル・ジョーカー

D機関のライバル出現ということで、長期に競い合うような展開を期待したが、案外、すぐに決着がついてしまい拍子抜けした。好敵手の存在は、物語に深みをあたえるからちょっともったいない扱いだなと感じた。魔王の存在感だけでご飯が食べられるからいいと…

読書へ

読書に入ります。今夜はこちら↓警察小説ってやっぱりいいなあ。警官の紋章作者: 佐々木譲出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2008/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る

罪深き海辺

地方の寂れた都市に突然現れた旧家の血を引く男。静かな街に波が起こる。というオーソドックスな筋立て。途中まではぐっと引き込まれたのだけど主人公の動機がよくわからんのと、彼の正体が明かされた際にそんなに簡単にだまされた形になる人々は、受け入れ…

Kの日々 (FUTABA・NOVELS) 2009年04月06日 21:09

読んでいるうちにこれは、以前ハードカバーで読んだ作品だと気付いた。こんな記憶違いは滅多にしないのに。 だからといってこの小説がつまらないというわけではもちろんない。テンポのよい会話を中心に物語は進んでいく。私が考える大沢在昌らしい小説だった…

ギャングスター〈上〉 2006年02月23日 01:18

精神が殺伐としてきたのか、本屋に行って手に取る本はアウトサイダーものばかりという日々です。 殺伐とした暗黒社会を描きながら、なぜか淡々とした印象を受ける作品です。この分野の類書に比べて傑作であるとまではいえませんが、記憶に残る内容でした。い…

シマロン・ローズ 2006年01月31日 20:41

アメリカ南部の田舎町を舞台に少女のレイプ事件を追う弁護士の姿を描く。MWA賞を2度受賞した巨匠の作品ということで期待して読んだのですが、私には合いませんでした。一つ、一つのエピソードは面白いのですが、視点が絞りきれていないバラバラした印象を…

嘆きの橋 2006年01月25日 00:43

架空の東欧国家を舞台にした刑事物語。珍しく装丁が気に入って衝動買いしました。 舞台が冷戦期の東欧のため、捜査にはあらかじめさまざま制約があり、それが作品になんともいえない重みを与えています。ただ、徴兵忌避者として同僚刑事たちから阻害を受けて…

影の王国 2006年01月16日 21:37

仕事に使っているバックの底に押し込んであった本。年明けに、読む本がなかっため引っ張り出してきて読みました。長いこと入れっぱなしだったので本が曲がってしまったのが残念。 第2次大戦前の東欧を舞台にしたスパイ小説。と書くとなんとなく安っぽいのだ…