影の王国 2006年01月16日 21:37

 仕事に使っているバックの底に押し込んであった本。年明けに、読む本がなかっため引っ張り出してきて読みました。長いこと入れっぱなしだったので本が曲がってしまったのが残念。


 第2次大戦前の東欧を舞台にしたスパイ小説。と書くとなんとなく安っぽいのだが、全体に押し殺した雰囲気を作ることに成功していて、軽い感じはしなかった。


 私は主人公が内面を吐露する傾向が強い小説は苦手のため、乾いた文体の古典的なハードボイルドが好きなのですが、最近は、そういう小説はなかなか読めなくなりました。

影の王国 (講談社文庫)

影の王国 (講談社文庫)