それほど好きな作家というわけではないのに時々、文庫が発売されると手にとってしまいます。彼の小説の中では、傑作とよべるものはないと思いますが、浅田次郎らしくスラップスティックでありながらホロリとさせる作品です。
講談調、劇画的、ストレートにいってしまうと馬鹿馬鹿しい作風のため好みは分かれるかもしれません。最近は、シリアスな作風のイメージの方が強い気がしますので。筆者の初期の作品群、きんぴか、プリズンホテル、極道放浪記等の路線が好きな人にはお奨めですかね。
2006年春にドラマ化されるようです。TVが家にないので見ることはないでしょうが、風変わりな冥土の描き方や登場人物の独白だけで一章が終わることがある小説をどういう演出で視聴に耐えうるレベルでドラマにするのか、少し気になります。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/09/15
- メディア: 文庫
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