10代から20代のはじめにかけては、アフタヌーンを毎月買っていました。その頃は、分厚い漫画雑誌の代表として1000ページ(?)に挑戦とかよく分からんことをやっていたのを覚えています。EDENの第1話は、確か一挙に100ページ以上掲載されていたんじゃないでしょうか。
原因不明のウィルスで孤立し終末を迎えた世界。それほどオリジナリティあふれる設定ではないのですが、なんともいえない箱庭感が強く印象に残りました。この路線で行くのかなと思ったらやはり世界は終わっておらず・・・といった感じて物語りは続いて行くのですが、主人公が青年に成長してひねくれたせいか、最近は少々物語が失速気味な気がします。
主人公の物事に対する割り切り方は、大人の対応としてはリアルなんですが。もう少し早くこの物語は終わったほうが余韻が残ったのではと感じます。とはいえ、今後どういった終息を物語が迎えるのか注目している作品です。救いのない世界に一抹の救いを感じたい人にお奨めでしょうか。
ちなみに単行本のカバーの袖に載っている作者のあとがきは、作品以上に秀逸です。
- 作者: 遠藤浩輝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/04/21
- メディア: コミック
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