※本稿は、Facebookに投稿した内容を加筆修正し投稿しています。
『ザ選挙』さんのメールマガジン第124号発行されました。会員制のメールマガジンなのであまり詳しく内容をご紹介することができませんが、今回も大変充実した内容でした。
『ザ選挙』メールマガジン第124号
【1】お知らせ:「選管アワード」7月度受賞
【2】選挙屋Mの勝てる選挙、勝てない選挙:候補者病
【3】週間「政」時評:「近い将来」でわかる国会三文芝居 解決策はひとつ
【4】今週の選挙情報
http://go2senkyo.com/mailmag
7月の「選管アワード」を受賞されたのは、宮城県名取市の選挙管理委員会さんでした。震災で大きな被害を受けたにも関わらず、的確な情報発信をおこなった点などを評価しての受賞とのことです。個人的には、1958年に市制施行がおこなわれ名取市となってからの過去の選挙の記録のすべてが、ウェブサイトに掲載されているのは素晴らしいと思います(農業委員会委員選挙等の行政委員会の選挙結果まで掲載されているのには驚きました)。
他の地方自治体の選挙管理委員会さんも、この取り組みはぜひ参考にしていただきたいです。私は、過去にいくつかの自治体で過去の選挙結果を手に入れるために、選挙管理委員会にお邪魔したことがあります。足を運んでみて初めて分かったのですが、実は、過去の地方選挙の選挙結果を手に入れるのは、なかなか大変なことです。
選挙管理委員会に足を運んでも必ずしも全ての選挙結果がデータ化されているわけではありませんので、紙ベースの資料をコピーする必要があります(古いものになると手描きのものがあったりします。なかなか味があります(笑))。自治体の規模にもよりますが、かなりの量のコピー枚数になることもあります。親切な選挙管理委員会さんでは、サービスでコピーをとってくださったこともありましたが、あまりの枚数に恐縮してしまいました(あの時はありがとうございましたm(__)m)。
データ化作業は大変ですが(ザ選挙のスタッフの皆さんも大変なご苦労ががあると思います。本当におつかれさまです)、一度データ化してウェブサイトで共有してしまえば、上記のような手間は市民、行政職員ともになくなります。また、研究者やジャーナリストが、選挙研究、報道をする際の一次資料として活用することもできるようになりますから、ぜひ、データ化は進めていただきたいです。
もう一点心配なことは、市町村合併で選挙結果を含め選挙関連の資料が散逸してしまった旧自治体があるのではないかということです。県の選管が、情報を集約されているといいのですが、少し不安を感じています。選挙結果そのものは、新聞に必ず掲載されていますから、過去の新聞にあたれば何とか確認は可能ですが、例えば、選挙公報は保管されているのか?など、選挙に関わる公文書管理については疑問は付きません。
選挙屋Mの勝てる選挙、勝てない選挙は、「候補者病」がテーマです。私は「候補者病」という言葉は初めて知りましたが、選挙屋Mさんが紹介されている候補者の心理状態については、私も実際にそういう状態になっている候補者に接したことがありますので、ある程度理解できます。
本当の気持ちは、候補者になってみないとわからないでしょうが、候補者は孤独なものだと思います。心理的なケアは、絶対に必要ですし、どんなに普段タフにみえる人でも「候補者病」になるのだと出馬前に候補者に近しい人は知っておけるといいですね。
選挙屋Mさんがご指摘のとおり、しっかり話を聞くことが大事だと考えます。選挙において有権者の声をしっかり聞くことは、いうまでもなく大事ですが、候補者の心の声を感じてコミュニケーションを取り話を聞くことの重要性を再認識させられるコラムでした。
週間「政」時評は、最新の政局について、「近いうちに」は流行語になりそうですね(笑) 混迷を極める政局に対して高橋さんが、示された解決策が何なのか。その内容については、ぜひ、『ザ選挙』さんのメールマガジンを購読して確かめてください。