罪深き海辺

 地方の寂れた都市に突然現れた旧家の血を引く男。静かな街に波が起こる。というオーソドックスな筋立て。途中まではぐっと引き込まれたのだけど主人公の動機がよくわからんのと、彼の正体が明かされた際にそんなに簡単にだまされた形になる人々は、受け入れていいのかと感じた。警察署長の存在もご都合主義というか。もう数十ページ書いて主人公のキャラクターに深みを持たせてもいいのではと思った。定年間際の初老の刑事のキャラクターは悪くなかっただけに残念。

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罪深き海辺

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