剣嵐の大地 (1) 2006年12月07日 23:57

 本書の解説でも触れられていたことですが、登場人物すべてがマイノリティ的な属性を持つという稀有な小説です。作者がSF作家のため本書も書店の取り扱いとしてSFになるのですが、SFというよりは、大河戦記小説の傑作として語り継がれいくことは間違いないと思います。


 容姿が醜いためにどれほど実績を立てても正統な評価を受けることができず、実の父にも疎んじられる。そんな悲惨な境遇にあっても生き抜くことを諦めず謀略の限りを尽くすティリオン王子は最高です。

剣嵐の大地〈1〉 (氷と炎の歌 (3))

剣嵐の大地〈1〉 (氷と炎の歌 (3))