80年代には確立した物語のエッセンスを組み替え組み返して使っているだけなので、新鮮な喜びはないのだけど新刊はなんとなく手にとってしまう。10代の頃に読んでいたものの影響って個人の嗜好を決定するうえで大きいのだなと今更ながらに気付く。本書は、古いシリーズだけどまさか続刊が出るとは思わなかった。夢枕さんが、伝奇小説や漫画やもろもろのサブカル的表現媒体に与えた影響は大きいと思う。伝奇界の水戸黄門的マンネリズムといいますか。ただ、そういう予定調和が嫌いな人には受け入れ難いかも。

- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2009/06
- メディア: 新書
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