PS-羅生門-で一般にも知られるようになった中山 昌亮の最新作。原作者がつくことが多い漫画家ですが、本作は、原作者はなし。すっきりとしているのに明暗がきいていて、濃い感情の揺らぎを感じさせる。そんな画風が、とても印象に残ります。
藩の大物に嵌められ逃走を余儀なくされた主人公が、汚名を雪ぐべく行動する。主人公を追う藩からの追っ手や復讐の鬼と化したかっての友。同行する幼女。そこに幕府の策謀も絡む。
道具立てを並べてみると、時代小説ならよくある展開だなと考えてしまいますが、ありふれた道具も丁寧に使えば十分に活きてくる。そう感じました。
- 作者: 中山昌亮
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: コミック
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