旧官邸に毎日新聞の番記者として張り付いた筆者が、旧官邸を舞台におこり自らが取材した政治劇や新官邸の仕組みについてまとめた一冊。大平正芳首相襲撃事件については、本書ではじめて知った。また、「平成」元号制定時のスクープ合戦についても興味深く読んだ。新官邸では、番記者と総理をはじめとする官邸の住人との距離は旧官邸時代とは比べ物にならないほど広がっているので筆者が遭遇したようなドラマが今後生まれることはないだろう。それを自然なこととして受け止めてしまっていいのかどうか判断に迷うところだが。
- 作者: 仮野忠男
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/03/01
- メディア: 新書
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