官僚に作ってもらった質問の朗読、同じく原稿の棒読みによる答弁、ばかりがおこなわれ論戦とよべるものはほどんとおこなわれてこなかったと考えられて来た戦後の国会において、真の論戦と呼ぶにふさわしい激しいやり取りが交わされていた。その記録を戦後の国会史の中から発掘し紹介する。
吉田茂、河野一郎、中曽根康弘、石橋政嗣、河上丈太郎、池田勇人、田中角栄、いずれに劣らぬ名優たちが繰り広げた大論戦を本書で読むと、政治における言葉の意味の重要性をあらためて痛感させられる。政治を志す人には、ぜひ、読んでほしい一冊。
- 作者: 若宮啓文
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1994/10
- メディア: 新書
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