アニキとは何かを真正面から論じた他に類例が無い好著。ありとあらゆる分野にアニキは存在し求められている。決してオヤジではないところにポイントがあると筆者は指摘する。黙って背中を見せ、決してオヤジのように能書きや説教をたれない。一対一で人(決して人材としてではない)と向き合うそんな姿勢に打たれる。こんなアニキが現実に傍にいてくれれば、本書を読み返すたびにそう思う。
特に最終章で紹介されている小沢のアニキ(小沢仁志さん)の泥臭く汗臭い叫びが、うまく言葉にできないが一番胸に残った。この人は、本気で生きている。書いてしまうと陳腐だが、そう感じずにはおれなかった。
- 作者: 谷岡雅樹
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ
- 発売日: 2008/01
- メディア: 新書
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