政治家は他人の信用を借りて、それをきっかけに築いた信頼の積み重ねの上に議席を得て初めて仕事ができるようになる。政治家には、信用の重みに対して想像力を持って行動して欲しい。
政治家自身の知らないところで様々な人が自分の信用を担保にして働きかけ支持を広げてくれている。長く政治家を務めた人なら、まったく自分が知らない人が様々な関係性から応援してくれていたことを知って驚いた経験があると思う。
私は自分が応援してきた政治家が、自分の信条や考えと異なる行動を取ったとしても、そのことのみで関係を断つようなことはしない。まず、政治的に必要なことだったのかもしれないと考える。
ただ、自分の友人や知人に支援を呼びかけたことを恥ずかしく感じたり、申し訳なく思うような振る舞いだけはしないで欲しいと思う。
こうした振る舞いを見た時は、私は静かに彼らの目の前から去ることにしている。