福田赳夫の評伝

岩波書店から『評伝 福田赳夫 戦後日本の繁栄と安定を求めて』が刊行されます。福田赳夫には、自身が記した回顧録はあるものの研究者による本格的な評伝はこれまでなく、今から読むのが楽しみです。
戦後の著名な政治家の1人であり、総理大臣経験者の福田赳夫にそうした書がなかったのは不思議な気がしますが、吉田学校宏池会田中派の政治家と比べると保守傍流とされた岸信介の系譜の政治家に関する文献は少ないのかもしれません。
冒頭の30ページが出版社のウェブサイトに掲載されており、それによると福田赳夫が残した膨大なメモを使って書かれているとのことでこれまでにはなかった分析がなされていることが期待できます。今月末が待ち遠しいです。