首長の連携と静岡、沖縄

 今日は、暑い日でしたが選挙も熱い戦いが各地で繰り広げられています。特に静岡県知事選と沖縄の那覇市議会議員選挙は激戦といっていいと思います。静岡は一般にも有名ですが、那覇も定数を大幅に上回る大激戦のようです。たまたま私のMixiのマイミクにお二人ほど沖縄に縁のある方がありまして、その方たちの日記を読んでいると現場の熱気が伝わっています。沖縄の選挙には本土ではあまり聞かない替え歌(候補者ソング)や打ち上げ式といった独特の選挙手法もあるそうで、そういったことも私は興味があるところです。そういうわけもありまして、直接かかわりのない選挙なのですが大変結果が気になり今、開票速報を横目で見ながら日記を書いています。


 さて、少しは話は変わりますが、最近、首長の連携の動きがクローズアップされていますね。特に大阪府の橋本知事が主導する首長連合の動きは連日報道されています。記憶にある限りこれほど首長の動きが注目されたことは過去なかったと思います。90年代からはじまった改革派知事に期待する世論の流れが、いよいよ頂点に達したのだと私は捉えています。


 中央政界の政治家のリーダーシップのなさ、体たらくを見て、国民が指導力を発揮している首長に期待するのは当然といっていいと思います。しかし、この首長連合の動き、地方から中央を変えるという点を捉えて、明治維新に擬えて論じることには違和感を覚えています。評論家や学者がそうした言葉を使うのはまだしも、現役の政治家が安易に故事を引いて物事を論じるのは浅薄な流行と感じます。先日の「大政奉還」発言も私にはそんな言葉の一つに思えました。自らが歴史の流れを体現した存在だという思い込みがあるのではないか、発言された議員は真剣なのでしょうが、言葉が浮ついている。


 話がまたそれてしまいました。少し否定的な書き方をしてしまいましたが、私も首長さんたちの動きには期待しています。特にこれまでになかった新しい政策の実現や有権者の政治への関心が高まることに期待しています。これからも定点観測を続けていきたいと思います。


 さて、最後にちょっとしたトリビア的知識、政治オタクらしいところを披露して、今日の日記を書き終えます(笑)私も最近知った知識なのですが、実は細川護熙元首相も知事連合的な集団を造っていたことがあります。その名も「七人会」。メンバーは以下の通り。


●七人会(肩書きは、細川首相が熊本県知事当時)
細川護熙熊本県知事)
横路孝弘(北海道知事)
武村正義滋賀県知事)
長洲一二(神奈川県知事)
中沖豊富山県知事)
恒松制治島根県知事)
平松守彦大分県知事)


 20年ほど前の会なので物故されたり引退された方が多く、どういった活動をおこなっていたのかほとんど情報がありません。どうやら、地方分権を求める会だったようです。今風に言いますと改革派知事ということでしょうか。その後、中央に進出した方もいますが、現代の改革派知事ほどはブームにはなりませんでした。橋本知事や東国原知事は、20年後どういった評価を受けることになるのか、大変気になるところです。


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