東京財団の報告書とyoutubeのチャンネル

 ぱらぱらっと目を通しただけだが、東京財団が出している報告書「政策提言「分権時代の地方議会改革 ―改革派首長からの提言―」」youtube東京財団のチャンネル内にあがっている動画がなかなか面白い。改革派とよばれた元市長たちが現職ではなくなった気安さからか、皆さん率直に語っておられてなかなか楽しめた。首長の引退後の再就職先もシンクタンクになる時代になったというのは隔世の感を覚える。もちろん実績があるからそういう生き方ができるわけだからどんな首長でもそういう人生を選べるわけではないし、この動画に登場する木下氏と福島氏についてはまだ若いので政界に復帰する可能性もあるだろうが。実際、東京財団の研究員中には政界復帰をすでに目指すことが確定している方もいる。今後ということでは、お二人の動向にはこれからも注目していきたい。

 ちょっと本筋とは関係ないのだが、元大蔵キャリア官僚というのは、これほどのネットワークを持っているのかと驚かされる。役員、研究員ともによく知られた人々の名前が並んでいる。研究員には若手もいるが、上席の研究員たちは政治や行政に関心のあるものなら誰でも知っているような人ばかりだ。もちろんこの手の財団にはよくある名前だけ貸しているような形の人もあるのだろうが、だとしてもすごいものだなと感じた。世界が違うなと。