宮﨑勇『証言戦後日本経済 政策形成の現場から』

鶏のミンチを大きめのつくねにして煮込みハンバーグ風にしたものをいただきました。ボリューム感があったので食べられるか少し不安だったのですが、あっさりした味付けで美味しくいただけました。ありがたいです。
積み残しになっていた原稿仕事の締め切りが今日までだったので先ほどまで書いていたのですが、なんとか間に合うタイミングで提出することができて一安心です。体力低下が著しくなかなか思うように仕事ができませんでしたが、ぼちぼち取り組めるようになってきてよかったです。
ここ数日、長時間、仕事に向き合う集中力がない中でぱらぱらと以前購入した回顧録に目を通していました。その中から一冊を手に取って、昨日、宮﨑勇『証言戦後日本経済 政策形成の現場から』を半分ほど読みました。
近年、ネットで短いレポートやコラム、記事を読むことはあってもきちんとした書籍を読む気力がほとんどなかったのですが、久しぶりに読み通すことができそうです。
私は、戦後世代の政治家の回顧録はそれなりの数読んできたつもりですが、経済畑の文献はほとんど読んでいません。宮﨑氏のことも経済企画庁長官を務めた官僚OBのエコノミストとして名前は知っていましたが、詳しくは知りませんでした。
ただ、たまたま聞き手の中村隆英氏の回顧録を読んだことがあったことや官庁エコノミストが活躍した時代のノンフィクションをいくつか目を通していたこと、宏池会関係の文献で所得倍増計画の立案に関わった官僚やエコノミストたちのことについて知る機会があったので、思ったよりも内容が頭に入りやすく気軽に読み進められたのかもしれません。
今日も続きに目を通したかったのですが、明日が早いので断念して風呂に入って寝ることにします。日が変わるまでに休む生活を心がけたいですね。
 

年が明けた

読書をしようという気力がわかないまま正月が終わろうとしている。人生を振り返ると読書熱が突然盛り上がる時があって、ひとりの作者の本をすべて読んでみたりしたことが何度もあるが、ここ数年はそういう波が来ない。

ハードボイルド小説に嵌った時は、佐々木譲北方謙三大沢在昌藤田宜永の著作を一通り読んだし、時代小説が好みだった頃は、池波正太郎藤沢周平の作品を貪るように読んだことがある。そういう頃の感覚が今の自分にはない。

年々、執着が失われ、生来何事にもこだわらない性格なためか、何事についても関心が薄くなってきているのを感じる。また、波が来る日があるといいのだが。

2020年をふりかえって

晦日、寒さが強くなる中で家に籠ってパソコンのデータを整理しながら一年をふりかえっています。
今年も周囲の人の支えがあり、ひとつひとつの事柄を進めることができました。心より感謝申し上げます。
コロナ禍の中で新しくご縁を結ぶことが難しい状況が続きました。名刺交換をする機会がほぼ無くなり、1年前に印刷した名刺がほとんど減っていないことに驚いています。一方でオンラインで新たに知り合うことができた方もあり、新しいご縁の結び方が生まれてきていることを感じる年になりました。
NPOの領域では、関わる活動のオンライン化をすすめた一年でした。まだまだ運営の仕方に課題は残りますが、経験を重ねる中でオンラインでの活動のあり方に一定のノウハウを積み重ねられたと思います。また、休眠預金助成に関係する取り組みが本格化した一年でもありました。
ここ数年、ずっと感じていることですが、新しい層による活動が生まれてきていると思います。自分自身、そうした新しい動きを受け止めつつ、守るべきものは守りながら、変わるべきところは変わる必要があると考えています。
中年になり、変化を恐れ、また、変わることを億劫と感じる自分がいます。そういう自分自身の性質と向き合いながら新しい年も歩みをすすめたいと思います。
政治の領域では、自分と選挙の関りを見つめ直す年でした。具体的には、数年前から温めていた選挙のあり方を考える企画を具体化し実現する過程で自分の歩みをふりかえり考えることができました。その思索の一旦は、Facebookに投稿する形で公開しました。
自分なりに整理してみると2つの落選と3つの当選が私の人生を変えたと考えています。若き日の挫折、後輩の落選、役割を果たすことの大切さを知った戦い、自分の力の限界を悟った日、そして過去を取り戻させてもらった勝利。様々な経験が今の私をつくっています。こうした経験を踏まえて、何を選択すべきか。決めなければいけない日が近づいていることを常に感じながら過ごした一年でした。
新しい年は、すべての領域で決断をしなければいけない年になるのではないかという予感があります。後悔のない選択をしていきたいと思います。
最後に今年も変わらずに共に歩んでくれたつれあいに心からの感謝をささげたいと思います。本当にありがとう。

Don't Look Back In Anger

明日も早いので寝た方がいいのですが、寝付かれずoasisのDon't Look Back In Angerを聴いています。英語がさっぱりの私ですが、この歌だけは、大学時代に所属していた映画研究部の友人たちがカラオケに行くたびに歌っていたので歌うことができます。
離れていく男女の関係を歌っているよう読める歌詞ですが、いろんな解釈があるようです。それはともかく、ベットから革命を起こす歌を聴いてもますます眠れなくなるのですが。
あの頃は、カラオケ全盛の時代でオールナイトでカラオケに行って騒いでいたことが記憶に残っています。
70年~80年代のアニソンや戦隊モノの主題歌、エレファントカシマシ、声優さんの歌、THE YELLOW MONKEYはっぴいえんどUNICORNサニーデイ・サービス浜田省吾佐野元春TM NETWORKなど。部員が歌う歌がまったく違って面白かったことを思い出します。
 

立派な生き方はできないが

携帯を変えたらとても綺麗に写真が撮れるようになったので嬉しくなり色々と撮影しています。明かりがあまりないところでもきちんと写りますね。テクノロジーの進歩に驚きます。
それはともかく、事務所を出てテレビ塔をちらちらと見ながら帰路についています。一人で夜、歩いているといろんなことを考えます。
自分は地に足のついた立派な生き方はできない人間だということを再認識する一日でした。脳裏をしめているのは、物事をほどほどのところで納めて楽をすることだけで、志高く誠実に歩んでいる人が眉を顰めるような振る舞いを常日頃からしているのだろうと思います。
そんな自分でも必要だと言ってくれる人たちがいることがありがたいです。
人生意気に感ず 功名誰か復た論ぜん そんな言葉が頭に浮かびます。しかし、馬齢を重ねただけの私ができることは限られています。
30前後の頃に君は、社会人1、2年目の能力しかないねと社会的地位の高い方に言われたことを時々思い出します。実際のところそうだったのでしょう。今でもそう変わらない実力か、体力が落ちたぶん、能力はさらにさがっているかもしれません。同世代や若い世代の優秀さを感じるたびにそうした思いは強くなります。
それでも私にできるのは心意気を感じて行動することだけです。高邁な理想や積み重ねた見識のない私にとって、それだけが歩みを進める理由だからです。

選挙の思い出・関わり方によって見えてくるものの違い

選挙は関わり方によって見えてくるものが違うと考えています。私が、立候補の決意から、選挙前の段取り、選挙戦、投開票まで様々な選挙に関わる流れを候補者のそばで一通り経験したのは、30代に入ってからでした。
時々、この時のことについては書いているのですが、後輩の選挙でそうした選挙のプロセスに関わって始めて、選挙を戦うためにそれぞれの段階で何が必要なのか、全体の流れがおぼろげながらに見えるようになりました。
この時の選挙に敗北し彼を落選させてしまったことが、私が、本気で選挙に拘るようになった大きな理由のひとつです。当時よりは経験を重ねましたが、今でも何かがわかったとは言いません。ただ、あれ以来、自分が関わる選挙では、常に自分が何ができるのか、何をすべきなのかを真剣に自問するようになりました。
それまでも選挙戦の期間、ずっと選挙運動に参加したり、事前の活動に関わったりという経験は少ないながらもありました。しかし、そうした経験と選挙全体の戦略を立て、スケジュールを考え、資機材を用意し、人を配置することの中核の役割を担うのとでは、見えてくる景色がまるで違いました。
気を付けないといけないのは、こうした流れは、仮に候補者が同じであっても選挙によって違うということです。基礎になる要素は共通のものがありますが、その時々の陣営の事情や関わる人の違い、土地柄、そうした諸々の事柄の影響を受けて選挙は変化します。同じ選挙は二度とないということです。
私は、選挙に関わる時は、自分のこれまでの経験をベースに考えながらも、今回はどういう状況なのかということをできるだけ客観的に見るように心掛けています。
土地ごとにローカルルールが異なる公選法の運用状況に合わせて戦うということも必要ですが、そうしたことよりも重要なのは、どういうやり方が、その陣営に合っていて結果につながるのかをしっかり考えることです。
また、自分のやり方や理想を押し付けることも厳禁と考えています。極端に感じられるかもしれませんが、勝つためにはそうしたことは邪魔になるだけだと思っています。
今回は、抽象的な話になってしまいました。あまりうまく自分のが考えをまとめられませんでしたが、今日のところはこれぐらいにしたいと思います。