立派な生き方はできないが

携帯を変えたらとても綺麗に写真が撮れるようになったので嬉しくなり色々と撮影しています。明かりがあまりないところでもきちんと写りますね。テクノロジーの進歩に驚きます。
それはともかく、事務所を出てテレビ塔をちらちらと見ながら帰路についています。一人で夜、歩いているといろんなことを考えます。
自分は地に足のついた立派な生き方はできない人間だということを再認識する一日でした。脳裏をしめているのは、物事をほどほどのところで納めて楽をすることだけで、志高く誠実に歩んでいる人が眉を顰めるような振る舞いを常日頃からしているのだろうと思います。
そんな自分でも必要だと言ってくれる人たちがいることがありがたいです。
人生意気に感ず 功名誰か復た論ぜん そんな言葉が頭に浮かびます。しかし、馬齢を重ねただけの私ができることは限られています。
30前後の頃に君は、社会人1、2年目の能力しかないねと社会的地位の高い方に言われたことを時々思い出します。実際のところそうだったのでしょう。今でもそう変わらない実力か、体力が落ちたぶん、能力はさらにさがっているかもしれません。同世代や若い世代の優秀さを感じるたびにそうした思いは強くなります。
それでも私にできるのは心意気を感じて行動することだけです。高邁な理想や積み重ねた見識のない私にとって、それだけが歩みを進める理由だからです。