選挙の思い出・大学生の政治参加とドットジェイピー議員営業担当の日々

ドットジェイピー東海支局の議員営業担当となった私は、議員インターンシップに協力してくれる政治家を探す必要がありました。
営業の方針として40代ぐらいまでの若い議員を中心にお願いしていこうということは決まっていましたが、誰に声かけていくかは担当に任されていました。私ともう一人のスタッフが中心となって、愛知、岐阜、三重の政治家に接触していくことになりました。
昔のことですので記憶が間違っているかもしれませんが、スタート時点では本部の関係で2人の国会議員の事務所を紹介してもらったのと、別のつながりで市議会議員の紹介を1人受けていたのが、確定していた営業先でした。
後は自分たちで営業先を開拓する必要がありました。まず、取り組んだのは、議員の名簿を手に入れることでした。しかし、これが、大変な作業でした。今ならインターネットで簡単に連絡先を見つけることができると思いますが、まだ、国会議員も地方議員もHPを持っていない人も多かった時代でした。
また、地方議会はHPはだいたいあったと思いますが、議員名簿が連絡先付きで公開されている自治体ばかりではありませんでした。
個別に連絡を議会事務局に入れてFAXで送っていただいたり、ある大規模な自治体では議会事務局に出向いて用途を説明して名簿を入手する必要があるところもあって、事務量はなかなかのものでした。
なんとか名簿を揃えてからの営業も大変でした。予算が潤沢あれば、営業資料を個別の議員に郵送することもできたと思いますが、残念ながら予算の制約上そうした方法はとれませんでした。
また、e-mailが公開されていることはほとんどなかったと思います。数年あとなら、もう少し状況は違ったかもしれませんが。
そこで電話営業をかけることになりました。実は始めは、名簿に記載がある順番にかたっぱしから電話をかけていたのですが、途中で仲間からアドバイスをもらって20代から40代までの議員に絞ってかけるようになりました。
東海3県で20代から40代に絞るとかなり人数は減りましたが、それでも100人以上はこの条件に合う議員はいたと思います。最終的にすべての人に連絡することはできなかったと記憶しています。
私の電話のかけ方が、あまりに下手だったので、お叱りをうけることも多かったです。見るに見かねた隣のオフィスの会社の社員さんたちが、電話のかけ方を教えてくださったり、練習につきあってくれたことを覚えています。本当にありがたかったです。
私の営業力が不足していたことが大きな理由ではありますが、実は、2000年の6月に総選挙があり、ちょうど5月から6月頃は、国会議員の事務所はバタバタしていて、議員本人に接触することはほとんどできませんでした。
国会議員については年齢に関わらず基本的にすべての事務所に連絡を入れたと思いますが、事務所の方はなかなか会ってくださらなかったと記憶しています。面談ができても選挙に学生を派遣してくれるならいいのだけどといったことを言われて終わることが多かったです。
それでも最終的に10人程度、手分けして営業にうかがった国会議員の名前が頭に浮かびますので難しい状況の中で皆で頑張ったと思います。最終的にインターン生の受け入れを決めてくださった国会議員は、確か4名でした。
地方議員は、国会議員に比べると気軽に会ってくれる人も多く、面談のハードルは低かったです。実際の受け入れにまでつながったのは約15名だったと思います。
多くの地方議員は事務所を持っていないこともあって、自宅や議会に学生を招く必要があり、調整が難しく関心は持ってくれても受け入れには至らなかった例もありました。
最終的に参加を希望する学生と議員の人数が、ほぼ一致する形になり、安堵したことを覚えています。
先日の投稿にも書きましたが、東海地方での議員インターンシップの実施ははじめてでした。また、私自身が経験者ではなく実際の活動のイメージが十分描けていない中での営業となり、具体的なプログラムを上手く伝えられない苦しさがありました。
受け入れを決めてくださった議員さんにとってもはじめての経験で何を学生に体験してもらったらいいのかが見えない中での決断だったと思います。心から感謝しています。
あれから20年ほどの月日が経ち、ご協力いただいた議員さんの中には引退された方もいますが、現役で活躍されている方も多く、お名前を拝見するたびに様々な思い出が蘇り懐かしい気分になります。
次回もドットジェイピーの思い出について書くか、いよいよ選挙の話について書くか決めかねていますが、選挙の思い出、投稿はこれからも続ける予定です。