市民と政治家の対話の現場から

自分のこれまでの歩み、特に政治に関する部分を振り返り、これからを考える旅になりました。

先日、blog「きょうも歩く」やSNSを通じて、政治・政策に関する情報発信を積極的におこない、広く知られている朝霞市議会議員のくろかわしげるさんの活動のお手伝いに友人の政治家たちと行ってきました。

くろかわさんとは、6年ほど前に幸運にも友人を介して知り合うことができたのですが、その後、幾度かお会いする機会があり、幅広く深い見識と優しいお人柄に触れて、いつか地元にお邪魔したいと考えていました。

今回、活動を共にする中で、市民とくろかわさんが対話する場面を何度も目にしました。一貫して対等な存在として相手を見て、おべんちゃらは言わずに言うべきことを述べ、相手の意見もしっかり聞いて議論する姿に頭が下がる思いでした。

駅頭をご一緒した際にある市民の方に30分ほど時間をかけて、データや事例をあげながら、交通政策について丁寧に説明されていたのですが、最初は、どうせ答えられないだろうけど一言言ってみるかという雰囲気で話しかけてこられた方が、最後には、話しかけてよかったという感じで、名残惜しそうに帰って行かれたのが印象的でした。

こんな言い方は僭越ですが、政治家に権力者として超然とした存在であることを求める人にとっては、くろかわさんスタイルは不満かもしれません。しかし、簡単に答えがでない問題が山積みの社会において、政治家だけに判断を任せるのではなく、決定への市民の参加を促していく、市民と共に考える政治家が求められていると私は思います。

最近、私は、現場に出ることが少なくなり、人に現場に出てもらうようお願いする立場になることが多くなりました。そうした責任を引き受けることは、大変、光栄なことですし、充実感があります。ただ、まちの空気を感じる機会があまりないことを少し寂しく感じていました。

今回、まちに出て活動することで若いころの感覚を思い出し、また、現場に出ていただく人の苦労を少しは感じることができたと思います。本当に貴重な機会となりました。

くろかわしげるさんには、朝霞市議会議員選挙の告示日を11/29(日)に控えてお忙しい中、私との対話にも時間を割いていただき、心から感謝しています。お手伝いに行ったはずが、お世話をおかけしてしまいました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。