2015年をふりかえって

2015年が終わろうとしています。今年は、私にとって幸せな年でした。

30代は、迷走を続け、もはや何も自分は成し遂げることはない、自分の人生は終わったと思いながら砂をかむような日々を過ごしていました。自暴自棄になり周囲に迷惑をかけ、大事な人たちを悲しませてきました。

自らのおこないで袋小路入っただけで、誰を恨むわけでもありませんでしたが、お世話になった方々とご縁が切れてしまったことは辛かったです。頭を下げてもすまないことも世の中にはある。そんな当たり前のことを学んだ年月でもありました。

ここ数年、そんな私に機会をくださる人が何人も現れました。本当にありがたいことです。その多くが、私よりも若く、志に燃える青年たちであったことは驚きでした。

特に今年は、市民活動、政治、どちらの分野でも一定、自分なりに成せことがあったと考えています。

市民活動の分野では、数多くの出会いがありました。色々な形でご縁が深まり、さまざまな市民活動の分野で活躍されている方々の協力を得ることで新しい活動を起こすことができました。おかげさまで、新年は、さらにいくつかの動きを始めることを予定しています。

政治の分野では、幾人かの政治家の誕生と飛躍に関わることができました。選挙のさまざまなステージをあらためて学び、自分なりに理解を深めました。また、現場で得たものをこれから政治家を目指す若者と共有し、彼らが未来を切り開くことに僅かばかりでも力添えできたことは、誇りとするところです。

社会人としての技術は、伸びしろがなく20代の頃に身につけたものでなんとかだましだましやっている現状ですが、マインドは10年前とは変わったと思います。何事も自分事として考えるようになった気がします。だからといって成果につながるわけでないのは当たり前ですが、仕事への向き合い方、取り組み方は変わったと考えています。

うまく整理できてはいないのですが、最近、自分は、運動家でも政治家でもなく、「活動家」なのだと気づきました。なんだか文字にすると怪しい感じですね。いつまで今の生き方ができるのかわかりませんが、私を支えてくれる人たち、特に我儘を許してくれているつれあいへの感謝の気持ちを忘れずに今しばらくこの時が続くことを願いながら新年を迎えたいと思います。

新年も個人の多様性が尊重される社会づくりのために皆様と一緒に力を尽くしてまいります。よろしくお願いいたします。