灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫 132-7)

 かって魔界とこの世を繋ぐ門が開かれ世界は魔族に蹂躙された。現在は、門は閉じられているが、定期的にレディ・キィの命をささげることで封印をおこなわねばならない。そんな時代に、人の世のエスクード(盾)として活躍する少年の姿を描いたビルディングロマンス。まあ、あらすじをコンパクトに説明するとこんな感じですかね。


本書は、シリーズの第2部の第1巻。雨後の筍のごとく出版され最近では不振といわれるライトノベル業界の中では売れ筋の一冊のようです。上に書いたように伝奇色の強い現代ファンタジーで結構ハードな内容です。ライトノベルではなくノベルズとしてどこかのレーベルから出版されていてもおかしくないです。魔族は、階級の低い者でも人間に比して圧倒的な力をもっていることやレディ・キィの存在自体があまりにも悲惨の運命を持つがゆえに物語は常に暗澹たるムードに支配されています。そういう雰囲気が好きな方にはお奨めの一冊です。

灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫)

灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫)


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