都政を長く取材したジャーナリストによる都知事論。ちょうど石原都知事が誕生する直前に出版されている。
一読して驚くのは、都知事が社交(例えば、各種大会等でのあいさつ、祝辞)に時間をとられる忙しい職業だということをさらっと書いていた点。確か、石原都知事は週の半分しか都庁に出勤していない(そのこと自体は事実とすれば褒められた話ではないが)ということだから、知事次第で典礼の類はいくらでもパスできるということなのか。歴代の知事はいらないことに時間をとられて都政官僚のペースにはまっていたのかもしれない。
また、本書の中で語られる都政への青島知事の存在感のなさ無味無臭ぶりからは、この人が一時代を築いたことがある人物とはとても思えなかった。
- 作者: 内藤国夫
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1999/03
- メディア: 単行本
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