日本の選挙に関する通説、俗説の類を一蹴し各級の選挙によってすべて選挙制度が違う「選挙制度のデパート」状態となっている日本の無原則な選挙制度を解説し、その改善を提案した名著。212ページと中公新書としてはコンパクトな書ですが、選挙制度の背景ある思想をわかりやすく伝えています。また、時に通俗的に捉えられ、あまり一般的には重要視されてこなかった感がある選挙制度の問題が、実は政治全体に大きな影響を与えるものであることが本書を一読すれば理解できます。
選挙制度についてはなんとなくわかった気になっていましたが、まったく理解していなかったということを認識させてくれた。まさしく目からうろこの一冊でした。
- 作者: 加藤秀治郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/03/01
- メディア: 新書
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