選挙屋も変わったのかな(?)

 今は、選挙プランナーという言い方をするようだけど一昔前は、選挙屋とか選挙参謀という言い方が普通だった。丼勘定なギャラで選挙の戦略構築、広報、事務などありとあらゆる選挙の実務を担い候補者を当選に導く。場合によってはあぶない橋も渡る。私が見たことのある何人かの選挙屋は、怪しい香りがする人々だった。選挙プランナーといったところで実態は変わらないと思うのだが、何でもカタカナ語を混ぜればマイルドになるとでもいうのだろうか。


 それにしても率直に喋っている。若いからかな。あんまり勉強している議員はいないととれる発言はちょっとフライングかもしれないが。正確には、勉強している議員としていない議員の差が激しいというべきだろう。いつも思うのだが、日常の政治活動や議会活動を評価するシステムが実質的に確立していない世界なので、やりたい放題な先生は、何十年もやりたい放題にやって政治生活を終えるということが許される。選挙があるとすぐにいうのだけど、あれは必ずしもそういうことを問う機会じゃない。それでも勝たない事には、はじまらない。だから割り切って進むしかない。そういう気持ちを商売にするのだから上手い商売だよなあ。


●1回300万円の名参謀 - 『内憂外患〜どうするニッポン』 衆院選特集2009 THE JOURNAL×Infoseek ニュース - Infoseek ニュース
http://news.www.infoseek.co.jp/special/shuinsen2009_j-is/hotjournal08_006.html


※この小説に登場する選挙参謀が、私の選挙屋のイメージに近い。選挙の現実のいい加減さ具合がよく表現されている良書(?)。選挙事務所に集まってくる虚栄心に満ちた地域ボス的な人々や善意の人たちの姿もよく書けている。政策のいい加減な決め方は、実体験を思い出していつ読んでも笑えてくる(笑)

選挙参謀 (文芸シリーズ)

選挙参謀 (文芸シリーズ)