純文学

綿矢りさのことを錦矢りさだとずっと思っていた

綿矢(わたや)りさのことを錦矢(きんや)りさだとずっと思っていた。全国の図書館の貸出状況が検索できる日本最大の図書館蔵書検索サイトカーリルの使い方を覚えようと思って使っているうちにたまたま彼女の名前を見かけて、たった今、間違いに気付きまし…

日の名残り 2006年06月30日 00:51

人生のすべてをすべてを懸けるに値する仕事をなしたと思っていた。プロとして恥じない実力を培ってきた。誇りも感じていた。しかし、実は自分が自分に好意をよせてくれる女性の気持ちを慮ることすらできない、そんなどうしようもない人間だったと人生の道行…

わたしたちが孤児だったころ 2006年05月30日 00:40

第2次大戦前のイギリスと上海を舞台にして、両親の失踪の謎を追う男の姿を描く。特に少年時代の主人公から見た父母や周囲の大人たちに対する目線の描写が丁寧で秀逸に感じました。 中盤以降、展開を急いだのか少々荒っぽい展開になったのが残念。わたしたち…