90年代後半の作品をまとめた短編集。ほぼ現在の作風、画風をほぼ確立している。台詞よりも間で読ませるところなどは、特に筆者の得意とするところですね。
私は、「最後の夏」という故障を抱えた高校の陸上部の先輩が、昔の自分を思わせる後輩の姿を複雑な目で見つめるだけの作品(というとみもふたもないですが)、さらに姉的立ち位置(やまむら作品には定番?)のキャラクターに救いを求めるも突き放されるところなど、見ていて思わず悶絶しそうになります。
やまむら先生には、あんまりメジャーになって作品がアニメ化とかマルチメディア展開せずに今の立ち位置で地道に作品を書いていって欲しいなあと切に希望します。
- 作者: やまむらはじめ
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 1999/11
- メディア: コミック
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