平成の政治

大嶽秀夫京都大学名誉教授の新著が出版されていたことに昨日気づきました。平成の30年間の政治史を俯瞰した内容とのことで、ぜひ、購入して読みたいです。
大嶽教授のお話しを大学生の頃に一度だけ聞いたことがあります。さすがに20年以上前のことで講演の内容はほとんど覚えていないのですが、確か政界再編に関わるものだったと思います。
講演後の質疑応答で、私は、93年の自民党の分裂の直接の要因、きっかけはなんだったのかについて質問したと記憶しています。大嶽教授は、小沢一郎の役割よりも、武村正義が果たした役割に注目されていたと思いますが、なにぶん昔のことで記憶違いであったら申し訳ないのですが。
それ以来、勝手にご縁を感じて『アデナウアーと吉田茂』以降の著作を一通り手に入れて読んだり、『レヴァイアサン』に掲載される政治学者の論文に分からないなりに時々目を通したりするようになりました。
平成の後期から、現実政治の動きをリアルタイムでフォローすることへの関心がどんどん薄れています。政治に関わる論文はもちろん、文章自体に目を通すことも少なくなりました。
しかし、令和へと時代が移ったことや平成の最後の5年程度は、私も選挙を通じて末端ではありますが現実政治に関わってきたこともあって、ここのところ少し過去を振り返りたい気持ちになっています。
あの時のあの出来事は、政治史的にはどういう意味があったのだろうか。歴史の流れの中でどう位置付けるべき事なのか。本書を読むことをそんなことを考えるきっかけにできたらと思います。