2019年のふりかえり

年内最後のゴミ捨てや部屋の掃除に取り組みながら今年一年をふりかえっています。積み残した仕事が気になりつつも、大みそかになるとさすがに一区切りする気持ちになります。
今年もありがたいことに多くの新しい出会いがありご縁を持つことができました。また、これまでお付き合いがあった皆さんとのご縁が深まり、交流させていただくことができたことが、本当に嬉しかったです。心から感謝いたします。
NPOの領域では、私自身の環境が徐々に変化したことに伴って、極めてあわただしい日々を過ごしたと感じています。先ほど、1年近く前の資料を片付けていて気付いたのですが、数年前に取り組んだことと思っていた仕事が、ごく最近のことだったことに気づいて、今年の密度の濃さを知り、今さらながら驚きました。
少し前にも書きましたが、機会をいただけることを本当にありがたいと思いつつ、自らの力ではもはやいかんともし難いと感じることに対応しなければならないことが多くなっています。しかし、次の世代の志を持った人々が活動をつづけていくための様々な環境づくりに僅かでも貢献できればとの想いから、引き続き、力を尽くそうと思います。
就職浪人からNPOに入った私は、NPOによって初めて社会的な役割を得たと思っています。あれから20年近くが経ち、何度も失敗を重ねましたが、そのたびに市民セクターの先輩や仲間たちに支えられて今があります。皆さんへの感謝の念を忘れずに行動したいと思います。
また、私のことを思い、苦言を呈しくれる仲間の存在が本当にありがたいです。これからもこうした関係性を大事にしていきたいと思います。
政治の領域では、統一地方選からスタートし、いくつかの選挙に関わらせていただくことができました。微力ですが、尊敬する先輩や友人たちの活動を応援し、彼らが志を果たすことに貢献できたことは、密かに誇りとするところです。引き続き彼らの応援を続けていきたいと思います。
学生の頃から断続的に選挙の現場に関わってきましたが、ここ5年ほど意識的に経験を重ねる中で少し見えてきたことがあります。それは、小手先の選挙技術をいくら磨いて現場に導入してもほとんど結果に影響を与えることができないということです。
そんなことをしたところで、私が、内心、嫌ってきた口だけで偉そうなことをいいながら、汗をかかないおっさんになるだけだということに気づきました(私が常に恐れているのは自分が現場でそういった存在になってしまっているのではないかということです)。
候補者の日頃の活動がほぼすべてだと考えるようになりました。ここ数年で1、2週間程度しかない選挙運動の中でできることの限界を感じていましたが、あらためてそのことを確認した一年でした。
純化して書いてしまえば、どれだけ日常の活動の中で地域を歩いて、人と会ったかが選挙結果に一番影響を与えるということです。私が、若い頃に学んだことは正しかったとあらためて思いました。
仮に時計の針を18歳の頃に戻せるなら、あのころ、現場で学びかけていた個人後援会型の政治活動、選挙運動を徹底的に学びたいところですが、残念ながら、時を遡ることはできません。選挙については、機会があれば、また、項を改めて書きたいと思います。
人生意気に感ず、功名誰か論ぜんという言葉が何度も頭をよぎる一年でした。文字に書いてしまうと安っぽくなってしまいますが、私は、今さら名を上げることや位階勲等のようなものには興味がありません。お金はあるに越したことはないですが、儲ける見込みはありません(笑)
ただ、自分のことを必要だと言ってくれる人の気持ちに感じ入って行動する。私のような人間に期待をかけてくれることに感謝をし、それを原動力に前に進む。そこに高邁な思想や理想があるわけではありません。私の基礎にはこのような考え方があると確認した一年でもありました。
私の理屈っぽい議論にいつも応じてくれて、常に深い示唆くれるつれあいに心からの感謝をささげて、ふりかえりを終えたいと思います。いつも本当にありがとう。