選挙へのこだわり

投票日は、仕事のため投票に行けるかどうか怪しかったので本日、参議院議員選挙の投票に行ってきました。思ったよりも混んでいたのですが、会場に入ってみるとスムーズに進んで、役所に入って出てくるまで数分程度でした。行き返りの移動時間の方がはるかに長かったです。

引っ越してから数年が経ち、もう歩きなれたまちなのですが、日曜の昼間にゆっくりと景色を眺めながら散歩することはほとんどないので、色々と新しい発見があり、楽しいひと時でした。

以前にも書いた記憶がありますが、私が政治に関心を持ったのは、小学年高学年頃だったと思います。新聞の政治面を毎日、熱心に読んでいて、土日は政治面に記事が掲載されないことを残念に感じるそんな少年でした。戸川猪佐武小説吉田学校大下英治の政界人物伝を市立図書館で借りて来ては熱心に読んでいたことを覚えています。

中学生頃になると文芸春秋中央公論、諸君といった総合誌に目を通し、サンデープロジェクトや朝生を見るようになりましたが、もっぱら政策よりは政局に関心がありました。当時は、ほとんどの国会議員の所属派閥を覚えていたと思います。

最近は、関心を失ってしまいましたが、20代頃までは、お金が入ると政治関連の新刊書籍はすぐに買っていました。旅行に出かけても必ず古本屋に立ち寄って、あまり知られていない地元政治家の著作を探すのが常でした。今は、新しく発売されるものはほとんど購入せず、過去に買い求めた積読に気が向いたときに目を通す程度です。

選挙になると日々報道される情勢取材には、全紙目を通していましたし、選挙速報の日は、テレビの前に陣取って夜が更けるまで夢中になって見ていました。

以前、ある元政治記者の方とお話しする機会があったのですが、君はなぜ、政治記者を目指さなかったんだ。向いていたと思うのにと言われて、そうかそういう進路もあり得たのかもなと妄想したことを思い出しました。

今は、そういった形での政治に対する純粋な情熱は失ってしまいましたが、不思議と投票にだけは出かけています。政局に対する関心は、ほとんどなくなり、私がそういったことにいは詳しいと思っている知人は、時々話題をふってくれることがあるのですが、リアルタイムで追いかけていないので、そんなことがあったのかと連絡を受けて気づくことも増えました。

私は、政治を政局、政策、選挙の三つの領域に分けて捉えています。上にも書いた通り、政策に対する関心は元々薄く、政局への興味も失いました。最後に残ったのは「選挙」に対するこだわりのみです。これだけは、生涯残るのだろうなと思いながら、帰り道を歩いていました。