先日、統一地方選中にお世話になった方からお手紙を頂戴しました。心のこもったお手紙をいただくとうれしいですね。早速、お礼のお手紙を書きました。
選挙に関わると短期間で多くの人と知り合います。選挙中は、必要に応じて細かに連絡を取りますが、たいていの場合、選挙が終わると連絡を取り合うことはありません。私は、平時に自分から連絡を取ることは基本的にしないと決めています(元々、用事がないのに連絡をするのは申し訳ないと感じる性格です)。
以前に関わった別の選挙で候補者のお母さんからお手紙をいただいたことがあります。母の子どもを思う愛に溢れた内容で、今でも文面を思い出すことができます。心が揺さぶられました。この選挙に関わってよかったと思った瞬間でした。
人を動かすのは、情なのか理なのかと考えることがあります。
金で動く人は金で離れ、組織で動く人は組織を理由に離れ、理想で動く人は、自らの理想に合わなくなったと離れていくように思います。どんなに状況が悪くなっても最後まで残るのは気持ち(情)でつながっている人だけです。選挙の現場にいるといつも感じることです。
理想や思想を語られても私の心はあまり動きません。正直なところ年々、関心が薄くなっています。そういったものは、あった方がいいとは思いますが、私にとっては本当に大事なことではないのでしょう。
そんなことよりもあなたの協力がどうしても必要ですと真正面から言ってくれる方が、よほど心が動きます。単純な人間だなと思います。
お手紙の返事を書きながら、こんなことを考えていました。