※実際の会見の模様は以下のウェブサイトからご覧いただけますhttp://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000151986.html
※Twitterの私のアカウントに連投した内容に加筆修正をくわえノートに投稿します。Twitterとfacebookの連携がうまくいっておらず後半のtweetが抜け落ちてしまいましたので、あらためてまとめました。
※記者会見は誰のものかについては議論があることは、承知しています。ここではあえてその点にはふれず、意図的に記者の目線からtweetしています。 橋下徹大阪市市長の記者会見を見ました。たまたまPCを立ち上げたら会見がはじまっており、しかも週刊朝日の記事についての質疑?がはじまるところだったので、少し見てみるかな思い見始めところ気がついたら最後まで見てしまいました。せっかく見たので、夕食の準備をしながら少し感じたところを書きます。
橋下氏の記者会見は、過去に数回は見たことがあると記憶しています。個々の会見の内容については、細かく覚えていませんが、橋下氏は、記者会見という「場」がもっていた意味を変えてしまったなと強く感じたことを思い出します。本来、記者会見という場は記者が会見を開いた人物に対して質問する場です。
ところが、橋下氏は記者会見の場を討論の場に変えてしまいました。記者に反論をぶつけ、質問をする。質問の答えに対して自分の意見を表明する。もちろんすべての質問に対してこうした対応をとっているわけではないと思いますが、争点化した問題については、上記の手法を用いて対応している印象があります。
以前の会見で確か教育委員会にかかわる問題についてだったと記憶しているのですが、教育委員会の機能について、記者に質問をぶつける場面がありました。記者が質問に答えるまで、10回以上、「ます私の質問に答えてください」という意味の言葉を繰り返しぶつけていたことを覚えています。
この時の記者は腹が座っていて、橋下氏の質問に答えずに自分が橋下氏に質問するというスタンスを崩しませんでした。同僚の記者が弱気になって場を収めようとするのを何度か制止する場面もあったと記憶しています(どうでもいいですが、私は気が弱いのでこの記者と同じように場を収めようとしたでしょうw)
今回の記者会見で朝日新聞の記者は、自分たちが質問者であるという立場を忘れてしまったのか(?)週刊朝日の報道について、橋下氏の質問に答えようとしてしまいました。しかし、社の経営権をもっていない記者には絶対に答えることができない質問でしたから答えられませんという回答をするしかない。
橋下氏はその回答を聞いて、朝日新聞社の姿勢を批判しつつ、自分の主張したいことを繰り返し述べる。今日の会見、現場の記者の皆さんには大変失礼な表現になってしまいますが、まるで橋下氏の個人演説会に参加しているような気分になりました。橋下さんの主張の是非については私は述べません。
記者の皆さんは、記者会見という場がどういう場であるのかということを強く認識し直して、ここは私たちのフィールドだ、橋下氏の土俵じゃないと考え、徹底的に質問し続ければよかったと思います。いくらでも質問は思いつきます。
例えば、あまり私の好みではないのですが、市長は、編集権の独立を資本の力でねじ曲げろとおっしゃっているんですか?とか、ちょっとあさっての方向になりますが、佐野氏の本は以前に目を通されたことはありますか?など、実は質問の内容はなんでもいいのです。
質問をすることで、ここは、我々のテリトリーだということを見せなければ、いつまでたってもやられっぱなしになるだけです。まあ、こうやって外野から意見を述べるのは簡単なことです。橋下氏が前に立ったときにどの程度の風圧、プレッシャーを他社に感じさせる政治家か私はわかりません。
私は、気が弱いので実際に目の前に立ったら、蛇に睨まれた蛙のようになってお腹を見せて手を上げる可能性が非常に高いでしょう(笑) だいたい書きたいことは書きましたので夕食の支度に戻ります。そろそろゆがいた野菜が冷める頃です。ナムル、ナムル〜♫
そうそう、一つ忘れていました。ニコニコ動画さんは、面白いですね。質問している記者を撮す。この試みは、基本的には良いことだと思います。ですが、このこと自体、記者会見という場のもつ意味が変化してきた象徴なのかもしれませんね。
後、政治家への取材は怒らせてナンボです。自分ができないことを人様に言うのはとても僭越なのですが、色々揺さぶりをかけて怒らせてやっと本音を少し言うぐらいに考えてどんどん橋下氏を怒らせたいいと思います。もっともやっとしゃべったと思ったら、それ自体がプラフだったということもあるかもしれませんが
ともかく、政局の要所の一つになっている大阪には、今は百戦錬磨の記者さんが集まっているのだと思います。もっと食いついていけばいい、やりすぎるぐらいでいいじゃないかとも感じるのですが、なにか遠慮があるんですかね。それとも私の感覚がずれているんでしょうか?