銀しゃり[文庫] (小学館文庫 や 11-1)

 江戸の職人の世界を丁寧に描いていてぐいぐい引き付けられる。握りずしではなく箱寿司ということろにも引かれる。ただ、後半、話を進めることを急ぎすぎた感があって、一人ひとりのキャラクターを活かしきれていないのが残念。特に勘定方の武士の存在が希薄になったのはもったいない。もう少し話に絡んでくると思っていたのだが。週刊誌や新聞連載だったんだろうか。

銀しゃり[文庫] (小学館文庫)

銀しゃり[文庫] (小学館文庫)