江戸の職人の世界を丁寧に描いていてぐいぐい引き付けられる。握りずしではなく箱寿司ということろにも引かれる。ただ、後半、話を進めることを急ぎすぎた感があって、一人ひとりのキャラクターを活かしきれていないのが残念。特に勘定方の武士の存在が希薄になったのはもったいない。もう少し話に絡んでくると思っていたのだが。週刊誌や新聞連載だったんだろうか。
- 作者: 山本一力
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/07/07
- メディア: 文庫
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