表題の趣旨には強く賛同する。ただ、筆者も書いているようにエンターティメントが多様化し演説が持つ娯楽性が薄れた今、演説が再び注目をあびて力を持ち、過去のように復権することは非常に難しいだろう。ただ、演説という形式は死んでも、政治における言葉の重さ、意味は死んではいけないのだが。
本書で永井柳太郎や斉藤隆夫の演説を久しぶりに読んだ。現在、彼らのやり方を真似ても人の心を打つ事はないだろう。時代にあった言葉があるのだろうが、現在の形を見出すことは簡単ではなさそうだ。
- 作者: 岩見隆夫
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2009/07/25
- メディア: 単行本
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