日本の総理大臣やロシアの大統領から思想家、スパイまで、150人あまりが登場する人物論。橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、プーチンといったよく知れた人物から蓑田胸喜のような今日、忘れ去られた人物まで幅広く取り上げて論じている。
人間を論じたものを読むことがもっとも楽しいという人にはお薦めの一冊。特に鈴木宗男を論じた「鈴木宗男の哀しみ」は一級の政治家論として読める。人の善性と悪性を論じることの難しさ、一般に流布されたイメージだけで人物を捉え、人格を理解したと判断することの愚かしさといったことについて考えさせられた。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/12/01
- メディア: 単行本
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