難解だ。この二人が遠慮なしで本気で対談するとこんな感じになるのかというのが、率直な感想。あえて脚注は付けなかったとのことだけど別冊宝島レベルの雑学知性(?)で頭を理論武装している私では正直読みこなすのはきつかったです。
サブカルとメインカルチャーを論じた章と保守主義を論じた章については、わからんなりにもなんとかついていけましたが、国家や日本について論じた章はちょっとついていけませんでした。
福田和也はともかくとして、元々、宮崎哲弥は保守派の文脈から論壇にデビューしたということを知らない人が読むと、かなりラディカルなことを言っているので衝撃を受けるかもしれない内容です。それにしても彼らは本当に芸者だ。媒体にあわせて見事に話の内容の濃度やしゃべり方、文体まで書き分けているのだから。どういう頭の構造しとるんやろう。
- 作者: 福田和也,宮崎哲弥
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 1999/12
- メディア: 単行本
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