点と線が目を引いた

 電車の中で松本清張の点と線の文庫本を読んでいる女性が、私のはす向いに座っていました。年齢は私と同年輩ぐらいだったと思います。最近の女性の年齢は私にとってはわかりにくいのでもしかしたらもっとお若い方だったかもしれません。それはさておき、松本清張は、いうまでもなく司馬遼太郎と並ぶ小説家であり誰もがその名を知り、自分が読んだことはなくとも一家に一冊ぐらいは文庫が転がっている。まさしく、国民的作家と呼んでいい人物ですが、司馬遼太郎と比べると現在では読む人も少なくなったのではと私は勝手に思い込んでいました。それで、電車内で熱心に読んでいる人がいるのを見て少し驚いたわけです。考えてみると私は見ていませんが、しばらく前に有名女優を起用して何本もドラマ化がおこなわれたりしていたと記憶していますので、私の知らないところで密かに第何次かの松本清張ブームがおこなっているのかもしれませんね。

点と線 (新潮文庫)

点と線 (新潮文庫)