記者クラブを批判した書は本書の前にも少なからずあったのになぜ、本書はなぜこれほど売れたのか。紹介される新聞、テレビ記者の実態には驚いたが、この手の本が大ヒットしたことにはもっと驚いた。幻冬舎の販売戦略もうまいのだろうが、やはり、既存のメディアに対しての一般市民の不信が背景にあるのかもしれない。テレビの報道枠はどんどん縮小しバラエティ化し、新聞はどんどん売れなくなっている。インターネットだけをとってもさまざまなま媒体が出てくる中で、こうした古いメディアについて論じる意味はいずれなくなるのかもしれない。ただ、まだそう言い切るには早い時代か。
- 作者: 上杉隆
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 新書
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