なぜ、松岡利勝氏は自殺しなければならなかったのか。現職の大臣の自殺という過去に例のない事件であったにもかかわらず真相は藪の中です。時とともに忘却されていこうとしている事件ですが、どうして彼は死んだのか。その理由が知りたくて本書を手に取りました。しかし、余計にわからなくなりました。彼が、日本の戦後政治には幾人もいたミニ角栄的な存在だったことはわかっても、それ以上のことはよくわからなかった。一つわかったのは、意外に繊細な人物だったのではないかということ。戦後政治にいくつもある謎の一つとしてこの死も残るということでしょうか。今後、検証がなされることを望みます。
- 作者: 長谷川熙
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/07/20
- メディア: 単行本
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