ありとあらゆる社会問題、事象を「愛国心」という言葉で解決することができるという人々に対する違和感の意味を古今の愛国者や愛国心を論じた論者を紹介しながら、見事に解きほぐした名著。愛国心などということは、声高に叫ぶことではなく自分の胸の中で思っていればいいことだという筆者の姿勢には素直に共感する。それにしても鈴木氏の著作を読むたびに思うのだが、この人は本当に「純」な人なのだなと感じる。それに比べて自分は汚れているなあと思わずにはいれない。
- 作者: 鈴木邦男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: 新書
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