いわゆる(?)おっさん雑誌、総合誌や週刊誌は読んでもこの手のビジネスパーソンが読む啓発系のビジネス雑誌は、ほとんど読んだことがなかったのですが、人に薦められて最近ちょくちょく読んでいます。
毎回数十ページにわたる特定テーマの特集があり内容は大変充実しています。例えば、2009/5/19号では、「あなたが今読むべき本440冊完全ガイド」として話す・書くからキャリア形成までさまざまなお役立ち書籍が紹介されています。書籍紹介は、読書の虫の私は、どんな内容のものでも飛びついて読みますから、今号も楽しく読ませてもらいました。ちなみに一つ前の号は文具の使いこなしが特集のテーマでした。普段見かけることがあまりない特殊な文具や文具の使いこなし方紹介されていてこれも面白かったです。興味をひかれるテーマの時だけ読んでもいいと思います。
はっきりとうたっているわけではありませんが、主に30代から40代にかけてのビジネスのキャリア形成に最も重要な時期を迎えている世代に向けて発行している雑誌だと私は受け止めています。
この他、連載がいくつも載っています。最近この手の雑誌では常連の勝間さんの連載ももちろん(?)掲載されていますが、私がお気に入りの連載は民主党の長妻昭衆議院議員のコラム「長妻昭のマグマかるた」と「梶原しげるのプロのしゃべりのテクニック、今号では、特別短期集中連載梶原しげる聞く「しゃべりの極意」です。
長妻さんは、国会議員になるまで曲折を経た方で、社会経験が大変豊富な方だということが連載を読んでよくわかりました。また、悩みを抱えている人や弱い立場の人に対して寄り添ったアドバイスができる人だということも感じました。テレビなどで観たときのイメージとは少し違いますね。文章にはその人の内面、気質が表れると私は考えています。権力者の言説に対しては、客観的かつ批判的な目で一旦は目を通してから捉え、論じるように心がけていますが、長妻さんにのコラムには好感と尊敬の念を素直に持つことができました。今後とも頑張って連載を続けてほしいです。
また、梶原しげるさんの連載も話すことの真髄に迫っていて大変興味深い内容になっています。2009/5/19号では、ジャパネットたかたの高田社長にインタビューをしていますが、しゃべりは技術ではなく「思い」だというくだりが大変印象に残りました。
後は、毎号人を変えて掲載されるロングインタビューもお奨めです。2009/5/19号では、ゲーム好きの方ならしらない人はいないセガのゲームプロデューサー「名越稔洋」さんのへのインタビューが掲載されています(あのデイトナUSAを作った方といえばわかる人にはわかると思いますが)。プライドを持って仕事に取り組んでいる方なので大変面白いインタビューでした。
こうやってレビューを書いてみてはじめて気付いたのですが、案外、私も楽しくビジネス雑誌を読みこなすことができるんですね。食わず嫌いはやめて今後は他のビジネス雑誌も読んでみることにします(笑)
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 5/19号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 日経BP出版センター
- 発売日: 2009/05/02
- メディア: 雑誌
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