2008年に出版していたら倍は売れただろう。アメリカ大統領選を描いた漫画は、他にはないような気がするし。本書は、今から10年前の作品なので当時のアメリカ政治家の皆さんに似たキャラクターが大勢登場します。クリントンやヒラリーやゴアやその他もろもろいっぱい出演しています。
それはともかく、かわぐちかいじ先生の漫画は、大風呂敷を広げるのはいいのだけど、オチがいまひとつというか終盤うまく盛り上がらないときがあるんですよね。本作品もその一つだと思いました。親子の確執や謎だけでなく、魅力的な敵役を出せなかったのがストーリが失速したように感じた原因ですかね。
政治を志すことの困難さ、理想を掲げ保つことの難しさ、権力闘争の泥臭さをうまくミックスした政治漫画ってないもんですかね。そんな作品があれば、いくらかかっても買うんだけどなあ。
- 作者: かわぐちかいじ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/02
- メディア: コミック
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