本編のセンゴクも仙石秀久の泥臭いビルディングロマンスとして大変魅力的な作品だが、外伝のこちらも今川義元と織田信長の若き日々をいきいきと描いていて大変面白い。戦国時代を取り上げた作品というと単純に合戦ばかりやっているとのイメージをどうしてももってしまいがちだが、この作品は戦国大名のサバイバルに法制度や貨幣経済の活用がいかに重要かを書いていて稀有な作品といえる。それでいてキャラクターも脇役までしっかり描いて魅力たっぷりだ。恋愛まで書いてしまう欲張りぶりで、次刊の発行が待ち遠しい。
- 作者: 宮下英樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/06
- メディア: コミック
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