災害で壊滅し、治安が崩壊した首都圏を舞台に時に争い、あるいは寄り添い、生き抜く人々の群像劇。
こうやってこの作品を簡単に解説すると舞台設定をとしてはよくある設定だなと感じるのですが、登場人物同士の心理的な絡み方の間の取り方がなかなか独特で印象に残りました。作者はおそらく意識して台詞を削っている節があります。
そこそこキャリアがあるにもかかわらず一般にはそれほど知られている作家さんではないですし際立って巧いというわけではないと思いますが、今後とも生き残ってほしい作家さんです。
境界戦線―マージナル・バトルライン (サンデーGXコミックス)
- 作者: やまむらはじめ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/03/19
- メディア: コミック
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